FAS転職希望者必見:BIG4 FAS中の人の前職まとめ

転職/キャリア

当記事では、BIG4 M&Aアドバイザリー(FAS)ファーム在籍者の前職について書いてみたいと思います。FASへのジョインを検討されている方は是非参考にしてみてください!

当記事のスコープ/前提

当記事は、スタッフで入社される方(35歳くらいまで)の前職情報に関して、同僚や他ファームの知人の情報をもとに書いたものです。したがって、業界を渡り歩いてきたシニア人材等は対象外としています。また、私自身が一緒に仕事をすることが少ない部門(フォレンジック等)や知人が在籍していない部門については情報を拾い切ることができていない可能性がありますので、その点ご留意ください。

BIG4 FAS中の人の前職まとめ

監査法人

BIG4系ということでBIG4監査法人からジョインされる方は非常に多い印象です。同じメンバーファームからのジョインもありますし、他BIG4または中堅監査法人から参画される方もいらっしゃいます。BIG4 FASへのジョインは、監査経験のある公認会計士の王道ルートであり、成長意欲のある人にとっては魅力的なキャリアであると認識しています。

監査法人出身者は、監査という業務の親和性から財務デューディリジェンス(FDD)部門へジョインされる方が多いですが、フィナンシャル・アドバイザリー(FA)部門やバリュエーション部門、事業再生部門、フォレンジック部門等各人のキャリアの希望に応じた部門へのジョインを実現されている印象を受けます。

メンバーファームのFASに移るのは簡単だという認識を持っていらっしゃる方もいるようなので以下念のため記載しておきます。確かに同じ系列のFASにジョインするのはハードルが低くなる傾向にありますが、これは監査法人においてパフォーマンスが出ている人にのみ当てはまることです。メンバーファームということはレファレンスが取りやすいため、FASパートナーより監査法人パートナーに対して、パフォーマンスの照会がある可能性が高いとご認識ください。したがって、監査法人における評価が低いと不利になる可能性があり、逆にハードルが上がると言われています。

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コンサルティングファーム

コンサルティングファームからジョインされる方も一定数いらっしゃいます。私のように総合系ファームからジョインされる方もいれば、日系の戦略ファームからの転職者もいます。外資系戦略ファームからジョインされた方は私が認識している範囲においてはいません。コンサルティングファーム出身者の多くはストラテジー部門に入社される傾向があり、次いでFA部門やバリュエーション部門、事業再生部門、フォレンジック部門となります。

専門が財務やビジネスでなくても働き方やマインドのギャップが少ないため、コンサルティングファーム出身者は、比較的BIG4 FASとしては受け入れやすい人材に分類されるものと認識しています。

BIG4 FAS

他のBIG4 FASからの転職者もいます。中で部門希望が通らなかったり、待遇に不満があったりという理由で移る方が多いようです。BIG4 FASからの転職は、面接にて転職理由を明確に述べることができれば、そんなにハードルは高くないと認識しています。但し、別ファームであっても狭い世界なので、レファレンスを取られる可能性がある点は留意しておく必要があります。

独立系FAS

BIG4 FASには、独立系FAS出身者も一定数在籍しています。前職は、山田ビジネスコンサルティングやフロンティアマネジメント等様々ですが、どの方もM&A含め幅広いFAS業務経験があるように感じます。各論点に対する思考の深度やアウトプットのクオリティについては入社してから苦労されている印象を受けるものの、独立系FASでの経験の親和性という観点で、BIG4 FASにおいては受け入れやすい人材だと認識しています。

金融機関 投資銀行部門

金融機関の投資銀行部門は、FAS業務と親和性の高い職種の一つです。待遇が下がるため多くはありませんが、少しマイルドな働き方に切り替えたいという方がちらほらジョインされている印象があります。あるパートナーの話では、リーマンショック時は投資銀行部門からBIG4 FASへ流れてくる方が多くいたそうで、M&Aの経験を武器に主にFA部門において大変活躍されていたと聞きます。今では見かけることが少なくなった投資銀行部門出身者ですが、やはりとても優秀であり、FASでのパフォーマンスは高い傾向にあります。

金融機関 投資銀行部門以外

金融機関業務とFAS業務との親和性は、一般事業会社よりも高いものと認識しています。なので、投資銀行業務未経験の金融機関出身者もBIG4 FASの採用対象となっており、実際に一定数在籍しています。但し、FASにいらっしゃる金融機関出身のM&A未経験者は、海外での勤務経験があったり、USCPA(米国公認会計士)を保有していたりと、優秀な経歴の方が多い印象です。何となく金融機関での業務をこなしてきたということではなく、自己研鑽をして成長を続けてきた方がジョインされています。

金融機関出身者の所属部門や経験は様々ですが、総じてコミュニケーション能力が高く、彼らの対クライアントスキルは非常に勉強になります。金融機関出身でM&A未経験という場合は、こういったクライアント折衝の部分をアピールされるのが良いのではと考えます。

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税理士法人

税理士法人からBIG4 FASへ転職される方もいらっしゃいます。バリュエーション部門やFDD部門に転職される方が多いと認識しており、税務周りのテクニカルスキルを活かして活躍されています。あるファームの海外法人では、バリュエーションチームに税務の専門家が一定数在籍しているそうで、バリュエーション業務との親和性は高いと言えます。

事業会社 コーポレート部門

事業会社からBIG4 FASにジョインされる方もいらっしゃいます。部門は営業等ではなく、経営企画や経理財務等のコーポレート部門になります。実は新卒で監査法人に入所した監査経験者という場合もあるため、新卒で事業会社に入社されてFASに来られる方は比較的少数であるという印象を持っています。可能性が低いのかというと必ずしもそうではないと考えており、USCPAの取得等で経理財務経験を補強することにより採用ハードルを下げることが可能です。

ジョイン後は働き方が異なるため、長時間労働やアウトプットのクオリティ等で苦労される方が多い印象ですが、各々保有経験を駆使してキャッチアップされています。

総合商社

総合商社からBIG4 FASへ来られる方は多くはありませんが、何名かいらっしゃいます。理由までは追えていませんが、おそらく投資先等の管理業務をする中でテクニカルな部分を伸ばしたいと考えられたのだと推察しています。総合商社ビジネスはM&Aと関連が深いため、総合商社出身者は、BIG4 FASとしては受け入れやすい人材であると認識しています。

まとめ

いかがでしたか?予想通りの結果になっていましたでしょうか?冒頭記載しましたが、上で紹介した内容は必ずしも網羅的ではありません。但し、どの職もBIG4 FASでの業務について一定の親和性があるということはご認識いただけたと思いますし、ご自身のステータスに照らしてBIG4 FASへの転職可能性を検討される際は、「親和性」をキーワードに考えていただくのが良いと考えます。

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みやび
みやび

BIG4 FASについては以下のような記事も書いていますので、是非参考にしてみてください!

以上です!

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