BIG4コンサルの日常:激務度は?ワークライフバランスは?

転職/キャリア

新卒でBIG4コンサルティングファームへジョインした私ですが、ある程度激務になるだろうということは想定して入社しました。結果として想定通りというか、時には想定よりも激務な時期もありました。新卒入社される方や転職を考えられている方にとって、働き方は一つの不安材料になると思います。

そこで今回は、私の実体験をもとにBIG4コンサルティングファームでの日常について書いてみたいと思います!案件によりけりなところもあるのですが、1つのケースとして参考にしていただけると幸いです。

BIG4コンサルの業務時間

あくまで目安分類ですが、繁忙期、通常期、閑散期ごとに業務終了時間を記載してみます。

・繁忙期:22.00~24.00
・通常期:20.00~22.00
・閑散期:18.00~20.00

今はコロナ禍なので状況が変わっているかもしれませんが、私が在籍していた頃は常駐が基本でしたので全ての作業はクライアント先でこなし、一度クライアント先を出るとその後は比較的平和でした。メールも議事録や資料についてのやり取りを上司と少しする程度でした。

上記記載の時間には幅があるので、私の各期の退社時間イメージを書いてみます。

・繁忙期:22.00頃自社オフィス移動 ⇒ 24.00頃退社
・通常期:21.00台退社
・閑散期:18.00台退社

感覚的なものにはなりますが、年間に占める各期の割合も記載しておきます。

・繁忙期:2ヶ月
・通常期:8ヶ月
・閑散期:2ヶ月

プロジェクトマネジャーの労働観・倫理観がおかしく、毎日夜中の3時退社という案件もあったりしましたが(私はアサインされていません)、近年働き方は改善されていると思いますので、概ね上記のようなイメージで働けるのではないかと思っています。

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BIG4コンサルにおけるワークライフバランス

睡眠時間が週10時間、3日徹夜した、なんていう武勇伝(?)を語るマネジャー以上もいますし、実際そういう話を聞いて震えている方もいらっしゃるかもしれませんが、楽ではないけどそこまで酷くはないという認識をしています。

ここからはワークライフバランスという観点でどうか?について触れていきたいと思います。

ワークライフバランスとは

内容に移る前に内閣府ホームページにて言及されている、ワークライフバランスの定義を記載しておきます。「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)」が実現した社会とは、

「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」

内閣府ホームページより抜粋

とのことです。以下ではこの定義に従って、コンサルファームのワークライフバランスがどうなのかを見ていきたいと思います!ワークライフバランスは両者の充実を示すのであって、ワークを削ることではないという認識のもと読み進めてください。

BIG4コンサルのワークライフバランス実現度は?

さて、上記ワークライフバランスの定義に照らした場合に、BIG4コンサルティングファームのワークライフバランスの実現度はどのくらいなのでしょうか。

個人的には、BIG4コンサルファームにおけるワークライフバランス実現度は可もなく不可もなくといったところです。その理由について解説します。

業務を通しての圧倒的成長が可能

戦略ファームと比較して緩いと言われている総合ファームですが、新卒入社だったからというのもあるかもしれませんが学べることが多く、成長には良い環境だったと認識しています。

具体的かつ高度なテクニカルスキルが身につく環境かというと、極めて微妙だと言わざるを得ませんが、ITスキルは得ようと思えばいくらでも得られる環境があると実務を通して感じました。以下の記事でも触れましたが、ITベンダーと仕事をすることも多く、かつそういったITベンダーやSIer等からの転職者も多いため、システムエンジニアのテクニカルスキルを吸収できる状況にあります。

私も一緒に仕事をさせてもらった協力会社のエンジニアの方に案件を通じて色々教えてもらい、いくつかの言語については簡単なコードであれば書くことができるようになりました。BIG4 M&Aファーム(FAS)に移った今もこういったテクニカルスキルは活用しています。

IT以外の、例えば会計だったり財務だったりというところについては、実務を通して身につけるというよりは自己研鑽していく中で得ていくものになります。

BIG4コンサルでは、上記のようなハード面よりはソフト面の方が鍛えられると思っていて、基本常駐という環境なのでクライアントとの距離が近く、対クライアント対応は上手になっていきます。仮にコロナ禍でテレワーク中心になっているのであれば、特に新卒入社の方はラッキーと思うのではなく、大きな機会損失になっていると認識した方が良いです。

まとめると、BIG4コンサルのワーク充実度については、ハード面ではITに偏っていて、ハードスキルよりはソフトスキルの方が磨かれやすい環境であるということです。ワークについてオーバーオールに評価すると、充実度は比較的高いものと私は考えています。

業務時間はクライアント先による

ライフの観点でも見てみましょう。常駐型案件の場合、業務時間はクライアント先の業務開始時間に合わせるのが基本です。私は朝があまり強くないので、前日帰りが遅くなるとかなりつらかった記憶があります。

また、業務開始時間はクライアントに合わせるのに終了時間はルーズで、プロジェクトルームは夜遅くまで解放されている場合が多く、仮に早く閉まっても、自社オフィスに移動して作業を続けるというのが基本でした。業務時間という観点では、常駐している分融通は利きづらいというのが正直なところで、ライフの充実という点ではマイナスポイントになります。

業務時間中の短時間の途中休憩が可能

業務時間中の休憩は各人に任されていたと認識しています。とは言え、常駐先なので常識的な範囲内での休憩になります。コンビニにお菓子を買いに行ったりする程度ではありますが、これができるとできないとでは大きな差です。

ただ、ジムに行ったり、病院やマッサージへ行ったりというのはハードルが高くてなかなか実現できないので、そういった体のケアは土日にシワ寄せがくる形となります。

ライフの充実という観点ではこの項目についても著しいプラスポイントにはならないと認識しています。

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休日対応はどれくらいあるか?

ワークライフバランスの話ということで、休日の業務対応についても見ておきましょう。BIG4コンサルもプロフェッショナルファームなので、土日に作業が発生する可能性があることは念頭に置いておいた方が良いです。私の場合、そんなに頻度は高くはありませんでしたが、参考までに土日対応状況を記載しておきます。

・出社してがっつり対応:3ヶ月に2回程度
・自宅でのがっつり対応:ほぼなし
・自宅での軽い対応(週明けの準備等):2週間に1回程度

案件が炎上すると土日返上で対応が基本でしたが、クライアントオフィスを休日に開放するハードルが高いため、出社対応はそんなに高頻度ではありませんでした。また、クライアント先でなければできない作業が多かったのと私は土日やりたくなかったので、できる限り常駐先で仕事を終わらせて帰っていました。要領の良くない同期は土日も結構家で作業したりしていましたので、人による部分もあることはご留意ください。

まとめ

いかがでしたか?BIG4コンサルティングファームの働き方について、イメージ持っていただけたでしょうか?

BIG4コンサルは常駐型のビジネスモデルが基本となるため、ライフを充実させるのは少し困難ですが、ワーク部分の充実を加味するとワークライフバランスとしては決して悪くないのでは?と思います。

一方で、悪く言えばワークライフ共に中途半端なので、ワークの充実度を求めるのであればよりチャレンジングな環境に、ライフの充実度を求めるのであればもう少しマイルドな働き方を実現できる先に、ワークライフバランスを求めるならばBIG4 FASへ行くことを個人的にはオススメします!

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BIG4 FASの激務度/ワークライフバランスについてはこちらの記事で触れていますので良ければご参照ください。

以上です!

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