一体どんな人がBIG4系のM&Aアドバイザリーファームで仕事をしているのか、気になる方もいると思うので記事にしてみました。
社会人になれば学歴なんてどうでも良いのですが、学歴編と職歴編に分けて書いてみたいと思います。
BIG4 M&Aアドバイザリー(FAS)とは?
当記事に関心のある方はご存知だと思いますが、念のため簡単にFAS/TASに関する解説を入れておきます。
BIG4と呼ばれる4つの大手会計事務所(Deloitte、EY、KPMG、PwC)に由来する次のファームがBIG4 FASと呼ばれるファームです。
・デロイトトーマツフィナンシャルアドバイザリー合同会社
・EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(EY TASとEY ACが統合)
・株式会社KPMG FAS
・PwCアドバイザリー合同会社
それぞれM&Aに係る戦略策定やエグゼキューション、事業再生、不正会計調査、デューディリジェンス等を手掛けています。
FAS:中の人のバックグラウンド
学歴編
全従業員の学歴を把握しているわけではありませんし、ファームによって異なる部分もあるのかもしれませんが、私立大学だと早稲田と慶応が圧倒的に多い印象です。
英語が堪能な方は上智出身者が多いです。少ないですが、関関同立やMARCH出身者もいらっしゃいます。
国公立大学は、東京大学や京都大学をはじめとする旧帝大がマジョリティで、一橋、筑波の方もいらっしゃるという感じです。
海外大学出身者もそれなりにいらっしゃいます。
職歴編
BIG4系ということもあり、監査法人出身の会計士の方は多いです。
M&Aという業務の性質上、外資系投資銀行や日系の大手金融機関出身者も多く在籍しており、次いでBIG4 FASの他ファーム、戦略コンサルティングファーム、M&Aブティックファームあたりでしょうか。
事業会社で投資関連業務や財務経理等の経験を積んでこられた方や総合系のコンサルティングファーム出身者もちらほら見かけます。
どうすればFASに入れる?
自分の経歴でFASに入れるのか?というのがFAS志望者の関心事だと思います。
参考になるか分かりませんが、私は学歴・職歴共に、FASにおいてはマイノリティです。
学歴は、修士こそ海外で取得しているものの、大学は上記したような名門ではなく、B~Cランクくらいの地方大学出身です。
職歴に関しても総合系のコンサルティングファーム出身なので、多少業務の親和性があるとは言え、手放しにうちに来てください!と言われるような経歴ではありません。
そんな私ですが、FASに入社してM&A業務に従事しているので、学歴や職歴がすべてじゃないよ、というのを身をもって示しているのかなと思います。
結局「若手」の間にどのくらい自己投資をし、置かれた環境でどのくらい実務を吸収してきたかということに尽きるのではないでしょうか。
また、資格やスキル習得に夢中になり、「年齢」という重要なファクターに目がいかない人もいますが、「若さ」も転職市場においては大きな武器となります。
FASに関して言えば、M&A業務未経験で入るのであれば20代でのジョインが望ましいです。
30代前半で未経験入社の方もいらっしゃいますが、監査法人出身者であったり、金融機関でデットファイナンスをやってきた方だったりというところなので、対象者は絞られてきます。
転職市場における「若さ」の価値については以下の記事で書いていますので、合わせてお読みください。
まとめ
FASに入社される方は、高学歴高収入というステータスの方が多いです。但し、結果的にそうなっているだけであって、そのステータスに当てはまらないから入社できないということではありません。
自身の年齢と、資格やスキルセット等を勘案して戦略的に活動をすれば、FASへの入社は可能です。
以上です!
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