転職希望者必見:転職市場における「若さ」プレミアム

転職/キャリア

転職市場においては、経験やスキルに目が行きがちですが、「若さ」というファクターも非常に重要になってきます。今回は転職市場における「若さ」の価値について書いていきたいと思います。

転職市場における強力な武器:「若さ」プレミアム

求人の必須要件とスキルセットの乖離

私が転職を考え、求人票をパラパラ見始めたのはまだ社会人3年にも満たない頃でした。財務会計領域で専門性を作っていきたいと考えていた私は、その領域に関する求人を求めて情報を集めていました。しかし求人の必須要件は、多くの場合以下のような記載となっていました。

  • 事業会社における経理実務経験5年以上
  • 公認会計士(日米)、税理士資格保有者
  • 米国公認会計士(USCPA)全科目合格者
  • 会計領域におけるコンサルティング経験3年以上
  • M&Aエグゼキューション業務経験3年以上
  • 監査法人における監査経験5年以上

第二新卒のステータスだと満たさない求人が多く、唖然としたのを覚えています。私自身、上記のような記載を読んで選択肢から外した求人もありました。現職の求人も見かけましたが、自身のステータスを考えると論外だったので、選択肢からは外しました。

第二新卒:定義は諸説ありますが、ここでは新卒入社後社会人経験が3年に満たない求職者とします。

必須要件をも無視できる「若さ」という武器

そんなインプットをした上で、私が実際に面談した転職エージェントは3社です。

1社はUSCPAのスクールとしても有名なA社で、こちらは求人に書かれた応募要件をそのまま説明するスタイルでした。USCPA試験に全科目合格してから、もしくは3科目以上合格したらまた来てくださいと言われました。当時1科目受けて結果待ちという状況でしたので、エージェント側からすれば内定確度の低い人材として見られたというわけです。

私は、A社はスクールとしては良い会社だけどエージェントとしては未熟だと思いました。転職エージェントとはいわば人材コンサルです。その点においてプロフェッショナル集団です(であるべきです)。求人に書かれた必須要件を満たしている人を企業に送り込むのなんて、正直誰でもできます。何の付加価値もないな、私はそう感じ、その後連絡を取ることはありませんでした。

その後面談した2社のうち1社は大手X社、もう1社は小さいところでW社とします。X社は私が希望する範囲で、実務経験が積めそうな求人を提示くださいました。W社は提案型で、私が希望する以外に関連のありそうな求人を提示くださいました。

このW社が提案として追加で提示くださったM&Aファームに、私は現在在籍しているわけですが、M&A関連の求人を見せられた時は何言ってんだろこの人?と思いました。提示いただいた求人は自分がネットで調べて見ていた求人とほとんど変わりません。当然応募要件も変わらず、他の求人と違ってその要件にはかすりもしていませんでした。

でもお会いしたエージェントは満面の笑みで言うのです。「あなたの経歴で、今の「年齢」であれば、このあたりも十分狙えると考えております。」と。

結果的にX社とW社から応募の必須要件を満たしていないものも含めて応募しましたが、書類は全通過、複数社の内定を勝ち取ることが出来ました。

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年齢と共に毀損する「若さ」プレミアム

複数社から内定をいただき、私はどこに行こうかかなり迷いました。最終的に現職ともう1社との2択で決めきれず、W社の担当者に相談をします。その時に、その方から言われたことを書きます。

「今あなたは20代という若さなので、これだけ多くのファームからオファーを得ています。しかし、3年後5年後とかだったら、例えばM&A系のファームは今の職務経歴だと通らない可能性が高い。何故なら年齢が上がれば上がるほど、応募の必須要件をいくつ満たしているか?即戦力となるか?という観点で企業は評価するためです。」

要するに、「若さ」プレミアム、つまりポテンシャルというところが相当に評価に織り込まれているということです。それ故必須要件を満たしていなくても内定を出してもらえた、そういうことなのです。

上記のコメントを得て、最終的に私はそのプレミアムの価値を最大限活用して得たと判断した、現職のオファーを受けることにしました。

まとめ

現職でこれが達成できてから、この資格を取得してから、、、等いろんな条件を転職前のステップとして設定されている方が、特にバイタリティ溢れる若い世代には多いと思います。

しかし、転職前ステップを達成することにのみフォーカスするのではなく、達成までの期間に毀損する「若さ」プレミアムの価値がどの程度なのか、ということも少し検討してみることをオススメします!

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みやび
みやび

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以上です!

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