FAS/コンサル内定者必見:EXCELスキルは入社前に習得すべきか?

PCスキル

時々EXCELスキルについて質問を受けるので記事にまとめてみることにしました。気になる方は是非参考にしてみてください。

EXCELスキル習得はプロファーム入社前に必要なのか?

管理人のケースと見解

私は新卒で総合系のコンサルティングファームに入社しましたが、EXCELスキルは入社してから身に付けました。なぜか興味本位でEXCEL VBAを触ったりしていたものの、ショートカットキーの練習やEXCEL関数に関するインプットはほぼゼロの状態で入社日を迎えるという、非常に不真面目な新卒社会人でした。

もちろん入社後のEXCEL基礎研修は全然課題がクリアできず、何コレどうやんの?と周りの同期に聞きまくるどうしようもない状態でした。ですが1年後、「めっちゃEXCELできるやん!」と当時思っていた子よりも、自分の方が明らかにEXCEL操作が速くなっていました。面倒くさがりで仕事嫌いマンなのが功を奏し、EXCEL含め業務効率化を徹底していました。そうすれば早く帰れる、新卒1年目作業マシーンと化していた私のモチベーションはそれだけでした。

勘違いされるといけないので念のため書いておきますが、EXCELが触れることはどのプロフェッショナルファームにおいても当たり前のことであり、それ自体に価値はありません。プロフェッショナルなので当然結果がすべてであり、期日までに適切なアウトプットが提出できればプロセスは特に問われません。なのでEXCEL操作が速いのが偉いとかそういう話をするつもりは一切ありませんし、そんな話に意味はありません。

前置きが長くなりましたが、当記事のタイトルに対する私の見解を書いておきますと、「習得しなくても良い」です。その理由について見ていきましょう!

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プロファーム入社前にEXCEL習得が不要な理由

EXCELに限らず世の中にある便利なものは大抵そうなのですが、まず最初に「目的(=やりたいこと)」があって、それを容易に達成するための「手段」がそういった便利ツールです。EXCELという狭いスコープで見てもそれは同様で、EXCEL関数という「ツール」は、何かやりたい処理/計算(=「目的」)があって開発されたものであり、使用されるものです。

何が言いたいかというと、具体的な「目的」がないままがむしゃらにEXCEL関数を練習しても非常に非効率だということです。ここで言う「目的」とは、EXCELスキルを習得するということではなく、具体的な処理や計算を指します。

実務でEXCEL関数を使用する際の思考のプロセスを例示してみます。

みやび
みやび
  1. この集計面倒くさいな
  2. 簡単に集計する方法ないかな?
  3. そう言えばあの関数でこんなことできたな
  4. 使ってみよう

おおよそこんな感じです。つまり、EXCEL関数を習得するために無理矢理「目的」を作ってガンガン練習したとして、例えばその練習問題(=「目的」)に対しては使えても、実務ではその関数を使うためだけのデータに遭遇することなんてないので、特定の条件下でのみ関数が使えることの意味は薄いのです。大切なのは、どんな場面でどんな関数を利用するか考える力であり、これは初期的には「どの関数で何ができるのか」というのをざっくり把握できていれば良いということを意味します。

したがって、Google先生なしで関数が扱える必要はなく、以下の記事で紹介しているような関数で「どんな処理が実現できるのか?」を把握してさえいれば、あとは実務の中で調べながら使い方を覚えていけば良いのです。

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EXCELショートカットの習得について

関数に限らずEXCELショートカットについても同様に、入社前に習得する必要はないと私は考えています。EXCELを日常的に触り、意識的に効率化するようにすれば勝手に覚えます。どんなショートカットがあるのかを知っておくことは有効ですが、それ以上の練習は不要と考えます。以下のNOTEで私が厳選した実務で役立つEXCELショートカットキーを紹介しているので、どんなショートカットがあるのかを把握するのにご活用ください。

EXCEL VBA(マクロ)の習得について

EXCEL VBA(マクロ)についても触れておきます。まず、マクロの位置づけですが、マクロは面倒な繰り返し処理や単純処理等を効率化するために使用するものであり、個別性の高い財務モデリング等で使用することはありません。せいぜいマーケットデータの転記やモデルに流し込むデータの加工に使用する程度です。財務モデリングにおいては、計算プロセスがトレースできることが必須なので、どんなにプログラミングが得意でもマクロの使用は推奨されません。

但し、上記したようなデータ加工や手元の効率化には非常に有効なので、以下の記事を読んで「どこに記述してどう走らせるのか」くらいは覚えておいても良いと思います。

ゼロから書けなくても調べれば色んな方がネット上でコードを紹介してくれているので、それをコピペして走らせれば大抵のことは実現できます。私は色んな処理を自動化するのが好きなのですが、そういう方には以下のような逆引き辞典をオススメしています。やりたい処理からコードを調べることができるため、非常に便利です。

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まとめ

EXCELが速くスマートに扱えると、仕事ができる感が出るのでつい練習したくなってしまいますが、入社後に大量のデータを処理しながら習得する方が効率的です。もちろんEXCELが上手に扱えるに越したことはありませんが、そこに時間をかけるよりはもっと業務の本質的な部分(FASであれば会計やファイナンスの学習等)に時間を割いた方が良いと考えます。

みやび
みやび

EXCELスキルの習得以外にも作業効率化の余地はあります。Windowsの設定を変更しておくだけで劇的に作業が速くなったりもするので、以下の記事も合わせてご参照ください。

みやび
みやび

FAS入社前に読んでおきたい書籍については以下にまとめています。こちらも必要に応じてお読みください!

以上です!

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