M&Aアドバイザリーファームに入社するにあたって私が最もビビッていたもの、それは就業時間です。前職もコンサルティングファームなのでそれなりに激務でした。でも流石に連日徹夜とかだと無理かもしれない…そう思って震えていました。
体力には自信がある!ショートスリーパーだから問題ない!M&A業務に従事したい人でも、そんな方ばかりではないはずです。
私と同じように体力面・生活面のことを気にしている方のために、実体験をもとにM&Aアドバイザリーファームでの日常について書いてみたいと思います!
M&Aファームの業務時間
あくまで大まかな分類にはなりますが、繁忙期、通常期、閑散期別に業務の終了時間を記載してみます。
・繁忙期:23.00~27.00
・通常期:20.00~23.00
・閑散期:18.00~20.00
メール対応を業務とするのならば通常期も閑散期も24.00くらいまでになりますが、ずっとPC画面を監視しているわけではないので上で定義している業務からは外します。
どの期も時間に幅があるので補足しておくと、私の場合、以下のような時間で動くことが多いです。
・繁忙期:24.00頃退社 ⇒ 自宅作業
・通常期:21.00台退社 ⇒ 時々自宅作業
・閑散期:19.00台退社
さて、年間に占める各期の割合も見てみましょう。感覚的には以下のような感じです。
・繁忙期:4ヶ月
・通常期:7ヶ月
・閑散期:1ヶ月
もちろん重たい案件を複数持つなどすれば、繁忙期の比率はどんどん上がっていきますし、人によっては通常期=繁忙期みたいな場合もあります。
M&Aファームにおけるワークライフバランス
ここまで読まれていかがでしたか?やっぱり夜遅くなるんだなと思われた方、意外とホワイトなんだと思われた方、捉え方は様々だと思います。
ここからはライフとの両立という観点でどうか?ということを書いていきたいと思います。
ワークライフバランスとは
内容に移る前にワークライフバランスの定義を念のため確認しておきましょう。内閣府によると「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)」が実現した社会とは、
「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」
内閣府ホームページより抜粋
なのだそうです。
要するに、ワークライフバランスとは、ワークとライフの充実ということなのですね。ワークを削ってライフを充実させにいくような解釈がされていたりしますが、それは本当の意味でのワークライフバランスではないということです。
M&Aファームのワークライフバランス実現度は?
さて、ワークとライフの充実という観点で見た時に、M&Aアドバイザリーファームのワークライフバランスの実現度はどのくらいなのでしょうか。
個人的な感想として、M&Aファームにおけるワークライフバランス実現度は当初思っていたよりも高いと思っています。その理由を見ていきましょう。
業務を通しての圧倒的成長が可能
ワークという観点で、M&Aファームでの充実度は言うまでもないかもしれませんが、ワークライフバランスの定義がワークとライフの充実ということなので、触れておきます。
ファンドや事業会社の投資関連部門へのステップアップのためにジョインされる方が多くいることからも分かる通り、業務を通しての成長性は非常に高いと認識しています。
案件ごとに個別の論点が存在し、それらを1つ1つ自分のものにしながら進めることにより、経験値が積みあがっていきます。案件難易度は様々ですが、どれ1つをとっても簡単なものはありません。
もちろんしんどくて挫けそうになることもありますが、それを乗り越えた時のレベルアップは大きいため、ワークの充実度という点では申し分ないと思っています。
業務開始時間がテキトー
続いてライフの部分について見ていきましょう。M&Aファームでは、出社時間が結構適当です。前職では基本的にクライアントの出社時間に合わせて出社していたので、朝の時間が適当なのは個人的には助かりました。
一応何時から業務開始というのは決まっています。が、皆さん結構出社時間がバラバラです。大体9.00~10.30くらいに出社されている印象です。私はマイルールとして10.00までにはオフィスに行くようにしていますが、それを過ぎても特に何も言われません。小さいお子さんがいらっしゃる方なんかは朝幼稚園に送ってから出社されたりと、バタバタする朝の時間は比較的自由に使える環境にあります。
業務時間中の途中休憩が可能
業務の開始時間に加えて、業務時間中も比較的自由です。裁量労働制なので、個人で成果物や時間の管理ができてさえいれば、仕事の途中でフラッと抜けても特に問題ありません(案件が立て込んでいるときは不可能ですが)。
ミーティングの合間を縫って病院や銀行、役所、ジムに行く方もいますし、夜飲み会に参加してから帰ってきて仕事している人もいます。
ずっと座りっぱなしで業務に従事していると肩も凝りますし頭も回らなくなってきます。そういう時に、例えばジムに行って汗を流してリフレッシュできるのは非常に助かります。もちろん案件コントロールが適切にできていることが前提にはなりますが、ライフの充実度向上だけでなく、ワークのパフォーマンス向上にも繋がります。
休日対応はどれくらいあるか?
ワークライフバランスの話なので、休日対応状況についても触れておきます。M&Aファームに限らず、プロフェッショナルファームはどこもそうだと思いますが、基本的には土日作業が発生する可能性は考慮しておく必要があります。
他プロフェッショナルが土日どのくらい対応しているのか把握しきれない部分があるので、以下は私のケースで書いていきたいと思います。
・出社してがっつり対応:3ヶ月に1~2回程度
・自宅でのがっつり対応:月1回程度
・自宅での軽い対応(週明けの準備等):ほぼ毎週末
書きながら思い出しましたが、運悪くゴールデンウィークや3連休に緊急性の高い重要案件が走っていたりして、連休丸ごと吹っ飛んだこともあるので、そういうのを含めると上記の頻度はもっと高くなるかもしれません。
個人的には、休日は可能な限りリフレッシュに時間を使いたいので、作業は出来るだけ平日に終わらせるようにして土日は最低限の作業に留めるようにしています。
土日にガンガンメールを飛ばしてくる人もいますが、緊急性が高くないと判断したものについては、私は週明けに返します。この辺りはプロフェッショナル毎に考え方が異なる部分なので、業務に支障がない範囲で調整すれば良いところかと思います。
まとめ
いかがでしたか?M&Aアドバイザリーファームでの働き方について、少しはイメージをお持ちいただけたでしょうか。ワークライフバランスの捉え方次第なところはありますが、ワークとライフの充実という観点では悪くない環境だと思います。
ただ時々ライフの充実が足りない、、、と思う時もあるので、その点を気にされる方は、M&Aファームへのジョインはよく検討することをオススメします。
BIG4 FASの激務度/ワークライフバランスについては以下の記事で触れておりますので、興味があればチェックしてみてください!
以上です!
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