転職する/しないはどう決める?:3つの指標で評価しよう!

転職/キャリア

転職する/しないをどう決めるか、というのは特に初めての転職だと悩ましいものです。私も初めての転職では、今このタイミングですべきなのか?何で判断すれば良い?と頭を抱えました。

当記事では、同じような悩みを抱える方のために、転職に際しての思考整理方法を紹介する趣旨で書かせていただきました。読者の方の助けになれば幸いです!

最低3年は在籍すべき?

最低3年は現職に在籍した方が良い、そんなアドバイスを聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。何を根拠に3年なのかよく分かりませんが、おそらく3年もいればその職場での仕事を一通り回せるようになる等の理由なのでしょう。

では、本当に最低3年在籍すべきでしょうか?

入社後何かしらのギャップを感じるまでに要する期間は1年もあれば十分だと思います。その後の2年間、違和感を感じながらその職場でのキャリアを追うのが良い選択だと思いますか?

私は、根拠の薄い3年を守る必要はないと思っています。但し、嫌なことがあったので刹那的にもう辞めます!というのは避けるべきと考えます。というのも、転職後必ずしも現状よりハッピーな結果を迎えるとは限らないためです。

転職検討の3指標

刹那的な転職を避けるためにも、転職を検討する際には以下に紹介する3つの指標について評価してみてください。
これらを○△×で評価した時に、2つ以上×があれば転職検討のファーストステップとしては「GO」の判断となります。

  • 待遇
  • 人間関係
  • 業務内容

待遇

特に新卒で入社されて、自身の報酬水準が会社への貢献度との見合いでどうか、という視点で判断するのは歩合制とかでない限り難しいと思います。最も分かりやすいのは、残業が80時間100時間を超過しているのに何も手当されない等の状況が恒常的に発生していたりといったケースは「×」になるのかな、と思います。

一方で、コンサルティングファームのように裁量労働制が適用されている場合には、深夜や休日手当以外の手当は得られないと思いますので、残業代が支払われないことをもって「×」とするのは難しいでしょうね。

待遇を考える時には、目に見えるキャッシュインフローの部分だけでなく、福利厚生(法定外福利)も考慮してください。定量化できるのであれば定量化して、年収に加算した数値で考えてみてください。

法定福利/法定外福利法定福利は、法律により企業が支払いを義務付けられている福利厚生です。健康保険料や厚生年金保険料等がこれに該当します。法定外福利は、住宅手当や家族手当等、企業が独自に提供する福利厚生です。福利厚生が充実!等と書かれた求人を見かけることがあるかと思いますが、これは法定外福利のことを指します。

人間関係

これは分かりやすいですよね。各種ハラスメント等があり、正常に業務を遂行することが困難な状況であれば「×」となるでしょう。自分のメンタルが弱いだけかもしれないと思ってなかなか「×」をつけられない方も中にはいますが、人間関係が良好な職場というのは存在しますし、ストレス過多で働けないような状態になる前に「×」評価を出すようにしましょう。

業務内容

業務内容はどの観点で評価するかが難しいですね。入社前にできると聞いていた業務が実は全くできない等であれば「×」となるでしょう。

ただ、スマートでキラキラした印象を持っていた仕事が実は泥臭いものだったとなるとどうでしょう?

これ、おそらく同業に移ったとしても状況は変わらないケースが多いと思います。コンサルも、特に学生さんにはスマートな仕事だと誤解されることがありますが、とても泥臭い仕事の1つです。業務内容については、他社に移った場合に業務内容の合致が見込めるのか?という視点で情報収集をし、評価することが大切になってきます。

私の先輩で医薬品研究職に就いた人がいましたが、就職先での医薬品開発事業がコア事業ではなく採算が取れなくなり、会社は医薬品事業から撤退しました。その先輩は再配置という形で別事業の品質管理部門に移ることとなりましたが、研究者としてのキャリアは絶たれ、3ヶ月ほどで転職。業務内容が「×」となる分かりやすい例です。

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転職を逃げ道にしない

ここまでどういった基準で評価すれば良いのかということをご紹介しました。でも勘違いしないでいただきたいのは、私がネガティブな理由での転職を推しているわけではないということです。

転職はあくまでもステップアップの手段です。現状から逃げ出せるからという動機でした転職は、どこへ行っても繰り返します。

指標の中で2つ以上の「×」がついたとしても、次の職場での「0⇒1」を想像できないのであれば、安易に転職すべきではありません。

また、「0⇒1」は想像できたけれども、いつしか3つの指標での判断がおろそかになり、最終的に逃げ転職となった例を最後にご紹介します。これで失敗する人が意外といます。

短期的利益を目的とした転職は危険

コンサルティングファームのようなジョブ型の仕事では、面接において自分が何ができるかを少し大袈裟に示すことで、現職の職階を引き上げて採用してもらうケースがあります。自身の成長のため、プレッシャーをかける趣旨で使用することが適正な利用です。

しかし、目先の利益を追ってしまう人は一定数いて、このスキームを使って転職し、年収を引き上げていきます。ただ、このスキームを利用すると、転職先で相当の努力をしないと、能力がその職階(又は報酬)に伴わない状況が作り上げられます。

能力不足がバレ(そうになっ)たら転職、を繰り返しているうちに、徐々に業界での居場所が狭まってきます。狭い業界なので、ファーム間での情報共有というのは求職者が想像している以上におこなわれています。

そうして居場所をなくしていき、最終的にはプレッシャーに押しつぶされて働けなくなってしまったり、降格による減俸という残念な結果となります。私も何名かそういった方たちを見てきました。

このスキームを利用した人も最初はきっと紹介した3つの指標等、色んな条件を冷静に検討して転職したのだと思います。しかし、転職したら年収上がるんだ!という部分にのみ着目してしまい、中長期的なビジョンを描くことなく待遇にのみ「×」をつけて転職を繰り返したのだと考えられます。

まとめ

3つの指標での転職の判断は、あくまで初期的なものに過ぎませんが、その重要性についてはご理解いただけたかと思います。これをおろそかにして良い転職となることはないでしょうし、現職を分析する良い機会となりますので、是非利用してみてください。また、転職しようかな~と思っていなくても、自身の現職に対する満足度を測る趣旨で評価してみるのも良いかもしれません!

以上です!

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